★イベントレポート「逗子市広報大使 コンサート&トークショー」2019年6月22日(日)開催(2019年08月26日)
当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。
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開演の15分程前に会場に入ると、客席は既にほぼ満席の状態。更に座席が埋められていき定刻、開演の合図が鳴った。
始まりは逗子市広報大使の一人である、石原良純氏のVTR 。プログラムにも載っておらず、小さなサプライズである。とても短いコメントであったにも関わらず、会場にはどっと笑いが起きた、流石。これで客席の緊張感も緩みリラックスした雰囲気に。
さあ、山田姉妹のコンサートがスタートだ。舞台ばかりを見つめていると、後方より二人の歌声が届いてきた。思いがけない登場の仕方にはっとした表情で、一人、また一人と後ろを振り返っていく。そして、贈り物を一つずつ手渡すように歌う二人が脇を通り過ぎる毎に、その一人一人の表情がとても素敵なものを受け取った時のような、喜びに満ちたものへと変わっていった。
続いていくのは懐かしい日本の歌。二人の歌声はどこまでも心地好く、その響きに包まれていくような感覚だ。「会場の皆様もご一緒に」と『故郷』を最後にクラシックの曲へ。“ブラボー”の人称による変化や、“3オクターブ”の実演など解説を加えながら、オペラ観賞など未経験の筆者にも楽しく、分かりやすく進んでいく。先程までの癒しの歌声とは打って変わった、『魔笛』女王のアリアの迫力には圧倒させられた。
休憩を挟みトークショーへ、市長も参加し逗子の魅力を語り合っていく。三浦豪太氏の話し振りは、気さくで、親しみが感じられ、聞いていてとても楽しい、だから笑いも絶えない。海、山、川、子どものような表情で話し続ける三浦氏。こんな風に語られる町に住んでいることがとても嬉しくなった。最も大きな笑いを呼んでいたのが、“アオダイショウの話”。今後は田越川でアオダイショウを見付ける度に、手を合わせるだろう。私達は身近な自然に守られているんだな。
ホールを後にし帰路につく人並みからは、「素晴らしかったわ。」「東京へでも行かないとなかなか聞けないわよ。」と山田姉妹を絶賛する声があちらこちらから。“こんな素敵な人がいる”それも逗子の良いところの一つであろう。何だか今日はいつもよりも町が素敵に見える、私も“逗子の良いところ探し”をしながら家へ帰ろう。
情報発信ボランティアライター 佐々木 安弥
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わが逗子市の“広報大使”は誰?なんとなく“石原良純さん”って思っていました。実は他にも、プロスキーヤーの三浦豪太さんと双子ソプラノデュオ山田姉妹が任命されています。今回のイベントレポートを担当することになり、はじめて知りました。さて、プログラムの始まりです。オープニングは、石原氏がスクリーンから熱い?メッセージのみの登場。梅雨時の悪天候にもかかわらず、ほぼ満席の会場は大いに沸きました。
第一部は、山田姉妹のコンサートです。ピアニストが現れて、昭和の名曲《野に咲く花のように》の伴奏で始まりました。会場の最後方で、二人の登場を待っていた私の視界の横に、不意にロングドレスの美女が!2階席の左右の扉から、姉妹が微笑みながら現れました。私の席の近くはお姉さんの華(はな)さんが、遠い方には妹の麗(れい)さんが、優雅な身のこなしで、ゆっくりと舞台へ歌いながら降りていきます。シンプルな舞台が、一瞬にして華やかな空間に替わりました。続いて、《あなた》《浜辺の歌》《故郷》と、大正・昭和の名曲・唱歌を、声楽科出身の二人が、伸びやかにそして情感たっぷりに歌い上げます。郷愁に誘われたのでしょうか、お隣の昭和一桁生まれとおぼしき女性は、胸の前で掌を合わせながら、小声でずっと歌詞を口ずさんでいました。“和”の後は“洋”へ。《メリー・ウィドウ》(レハール)、《ジャンニ・スキッキ》(プッチーニ)、《魔笛》(モーツァルト)と、オペラのアリア(独唱曲)を二重唱で次々と。マイクでのお喋りから生歌へと流れるスリリングな瞬間。さすがに専門分野だけあって、声量と音域に圧倒されました。特に《魔笛》は、女性には最も難しいアリアと言われているそうで、TVでも披露されていた麗さんの4オクターブ目(!)まで届く高音は驚愕でした。人間の能力って凄い!と素直に思いました。アンコールは、二人がとても楽しそうに《きらきら星》の変奏曲、《トルコ行進曲》等を歌い、ミュージカル風な振り付けでフィナーレ。会場には、二人を幼いころから見守っていた地元の方々が大勢来られていたようで、懐かしい顔を見つけては手を振り、高揚する二人がとても初々しく、可愛らしく見えました
第二部は、桐ケ谷逗子市長も登場し、登壇者が”逗子愛”を熱く語る45分。逗子の魅力を、事前アンケートの回答、スクリーンに映し出される風景写真、登壇者の思い出等を交えて語り合います。意外にも軽妙なお喋りで場を盛り上げていたのが三浦豪太さん。自分の住んでいるところまで思わず披露してしまう程興奮しながら、海辺の生活、花火大会の感動から、騒音や環境汚染問題まで、話は尽きません。桐ケ谷市長も、逗子市民には逗子を離れないように、市外の方々には逗子に移り住んでくださいなんて、本音がぽろぽろと舞台にこぼれてきました。あっという間の2時間。私の感想は、「物足りない!」 山田姉妹の歌をもっと聴きたかった。三浦さんの逗子話は、まだまだ聞き足りなかった。欲求不満です。これも、実は私の逗子愛の裏返しなのかも知れない。地元ゆかりの方々は、それだけで何か応援したくなるものなのです。
情報発信ボランティアライター 三浦俊哉
(投稿日:2019年08月28日)