★イベントレポート「0才からのコンサート こどもブリッツ~小さな小さな吹奏楽~」2019年8月4日(日)開催

当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。

 

 梅雨が明けて連日、外は猛暑が続いている。なぎさホール内も赤ちゃん、低学年の子ども から大人まで来場されていて鳴き声、笑い声で熱気にあふれている。 
 始まりのベルが鳴り演奏者が客席内から楽器を演奏しながら登場し、指揮者の松元宏康氏も舞台の袖からいきなり登場するという面白い志向である。オープニング曲「カルメンよりトレアドール」が始まった。皆んながよく知っている曲でテンポよく爽快になる曲である。指揮者のトークも軽快で会場内は笑い声が溢れ和んだ雰囲気の中、演奏者の紹介が始まった。
 プログラムの演奏曲は誰もが1度は聴いた事のある曲で来場者は大きな声で笑ったり、手拍子などをして参加型のファミリーコンサートである。そんな中、演奏が会場に響きわたると家族連れの小さな子どもが大きな声で泣きだしてしまい、お父さんお母さんは会場を出てしまった。ちょっと気の毒な感じに思った。
 手遊び歌のコーナーでは会場内が一体となって楽しく遊んだり、指揮者にチャレンジ体験コーナーでは低学年の子どもが指揮棒を持ち一生懸命に指揮者をやっている姿はとても可愛いらしく見ていて楽しいプログラムである。
 最後の演奏曲は「宝島 」という曲で、演奏者は舞台から降りて客席で演奏する形で会場内は大いに盛り上がった。アンコール曲は定番のラデツキー 行進曲で会場内、手拍子の渦で終わる。コンサート・演奏会・演劇お芝居とは来場者が心から喜ぶ事、楽しくなる事が大事なのだという何か大切な事を思い出させてくれるコンサートだった。

ボランティアライター 佐々木一弘

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 聴衆の感性が、みずみずしい。何故って聴衆のほとんどは、子どもたちとその寄り添う父母でした。そしてホールは、世代を超えてつながる音楽会場となりました。聴衆は、“演奏家の鏡”のように流れる音楽に触れながら遊びます。選ばれた吹奏楽曲が“とても楽しかった“と子どもの笑みに満たされる小さな音楽会でしたが、誰しもが馴染みのあるプログラム楽曲に、年齢故に“生まれて初めて聴きました”という照れもありなのかな。客席で、声を出し身体を動かすことも許される世にも珍しい音楽会。檀上の金管楽器が、夜空の一等星のように耀いて瞬(またた)く。端正な演奏者が身にまとう衣装は、とても艶やかで素敵でした。時が経ち聴衆のほとんどが、壇上に招かれて演奏者と懇親をする。楽器ともども“ふれあいの挨拶(あいさつ)のあるエンディング”でしたから、多くの子どもたちとその親の心に残る音楽会となりました。

ボランティアライター 長坂祐司