★イベントレポート「上野星矢フルート・リサイタル」(市民企画事業)2015年8月9日開催

2015年8月9日レポート2015年度から活動を開始した 当ホールの情報発信ボランティアの皆さんによるレポートです。

イベントの雰囲気や感想をみなさまに発信する活動をしています。

 

 

 どこの貴公子が登場? 照明を受け輝くタイトなシルバーグレイのスーツにピンクのタイ。
  平成27年8月9日(日)14時、逗子文化プラザなぎさホールの舞台に26歳の上野星矢氏があらわれた。
 ピアニストの佐野隆哉氏と「上野星矢フルートリサイタル」のはじまりだ。最初にフルートの名曲、プーランクの「フルートソナタ」がホールに響きわたる。会場の空気が甘美ななかにもキリっとする。続けてドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」では時空をこえて、中世ヨーロッパにいるような。いやファンタジーの世界に入り込んでいるようだ。ダマーズの「演奏会用ソナタ」が終わると、休憩時間だ。客席は静かでほとんど人が立たない。何かに魅了されてしまったようだ。コンサートは再開し、フランクの「ヴァイオリンソナタ(フルート版)、ボルヌ「カルメンファンタジー」が演奏された。 2時間にわたるコンサートが終了後すぐ、ロビーで上野氏がサイン会をしていた。
17時からは、逗子高の生徒にフルートの公開レッスンだ。 演奏を聴いてから、上野氏は「鎖骨を客席に見せるように身体を開いて・・・・・・」と技術より姿勢を直していく。また丁寧に指のつかい方なども指導するが、共通して言っているのは「口先で音色をコントロールしないで」「息を意識し、大切に!」だ。
日本では古来より芸術や武道などで何かを極めた人たちは「息を意識して」とよく言っている。
 この公開レッスンを通して感じた。上野氏が世界から認められているのは、高度なテクニックだけでなく、演奏者としてのすぐれた精神性を日々磨いてきたからではないだろうか。
 
情報発信ボランティア 海原 弘之
………
2015年8月9日(日曜日)午後2時からなぎさホールで上野星矢フルートリサイタルが行われた。
この日も暑い天気ににもかかわらず開始前には1階の図書館前まで入場を待つ人の列が続く。
私ははじめてのフルート演奏会であるが観客はなにかしら今回の演奏に知識があって楽しみに来ているように思われる。
 
今回の公演のあとでフルート演奏者のための公開レッスンも行われた。私は都合で参加できなかったがこの公開レッスンはいい企画だと思った。参加できず残念。
せっかくすばらしい演奏者のテクニックを目の当たりにして直接勉強できるとしたらやはりこの企画は来場のきっかけにもなっているにちがいない。
途中20分の休憩があったが約2時間、観客は最後まで微動だにしなかった。
すごい。
 
プログラムが終わると割れんばかりの大きな拍手。
当然のようにアンコール。
このアンコールが尾崎豊やユーミンの曲など私には聞きなれた曲が演奏された。
ジャンルの違う曲が観客サービスとしてはうれしかった。
真夏のひととき、さわやかなフルートの音色はいいおもいでになった。
情報発信ボランティア 大塚 登