当ホールの情報発信ボランティアによるレポートです。イベントの雰囲気や感想を発信する活動をしています。
SOLD OUTとなった満員の会場、バンドの演奏と共にダンサー達も飛び出して、1曲目がスタート。ダンサーのダイナミックな動きに煽られるように、手拍子が広がっていく。観客は総立ちだ。ぐるりと客席を見回すと、小さなお子様から、パパやママ、更に上であろうかと思われる方々、もちろん若い女性も、実に幅広い世代から支持されいていることが伺える。
瞬きを忘れる程の怒濤のダンスとリズムの応酬に興奮しきっていると、マイクを持った日野氏から「座りましょうか。」と一旦クールダウン。ここからは座りながら、彼らの世界を楽しんでいく。実は、立っているとダンスが見えなくなってしまうという理由もあるそうだ。自然と身体をリズムに委ねてしまうノリの良い曲、心が凪いでいく様なバラード、笑いを誘うMC、更に驚かされるたのは、躍りながらのサックス二人の演奏だ。ピタリと合った華麗なステップ、時にはかがんだメンバーをジャンプ!目も耳も釘付けである。
前半が終了し、休憩。この間に物販紹介のスライドショー。これがまた、独特の雰囲気で笑わずにはいられない作品。休憩の間ですら、飽きさせない彼らの演出に観客を楽しませようという精一杯の気持ちを感じた。
さて、後半。特に心に響いたのは、まだタイトルすら決まっていないという、出来たばかりの1曲。我々の街、逗子に作曲者の永田氏が訪れた時にイメージが浮かび作られたそうだ。太陽が沈み始め、空も海も夕焼け色に染まっていく逗子海岸を思い出した。
ソロで発揮された、それぞれの魅力と表現力、5人とも全く違う個性を放ちつつ、一つになった時の化学反応はまだまだ未知数だ。もちろん、ここまでのステージに仕上げるまでに、相当の努力と練習量を要したことであろう。
超個性の集まった、新感覚のエンターテイメント、これから彼らの挑戦がどのように広がっていくのか、どのような世界を見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。
会場を後にする中、知り合いの男の子と遭遇。『ダンスがかっこよかった。』と嬉しそうにもらったサインを見せてくれた。
ボランティアライター 佐々木安弥